最後の章では、著者はこれまでのご自身の人生を振り返って、後悔が1つもないと言ったら嘘になるが、心から幸せだと感じることが出来ると語っています。
自身がプロデュースしたという2015年の近畿大学の入学式での祝辞で登壇した時の気持ちを著者はこう綴っています。
僕は決してひとりじゃない。
生きてさえいれば、人生には、
何度でも新しい扉を開くチャンスがあるのだ。
今この場にいる近大の新入生に、「これが間違いだったとかやっぱりああしておけばよかったとか過去を後悔するのではなく、失敗を含めて色々あったけど、結果的にこの道を歩いてきてよかった。この道を歩いてきたから、今こうしてここにいる。だからこんな経験が出来た。だから〇〇と出会えた。そう思えるような、そんな人生にしていこうよ!」と心で語りかけていた。
自分も何かと引きずってしまうタイプの人間なので、よく昔のことを思い出したりして「ああしておけばよかった。」とか、「あの時こうしていれば今頃は……。」と、よく過去の事を考えたりすることがあります。
特に以前の職場が辛くて、転職を考えてた頃は、余計にでした。
変えることの出来ない過去を悔やんでもどうしようもないですし、そんな事を考えているとせっかくの未来も台無しにしてしまいます。
これからどんな人と出会って、どんなことをして、どんな人になって生きていけるのか。
そんな風に未来に目を向けて生きていくような考えを持てるようになれば、著者のようにどんなことがあっても「自分は幸せだ」と思える人生が送れるのかもしれませんね。
今まで支えてくれた多くの人たちへの著者からの感謝の言葉で、この本は締めくくられています。
著者がこの本を書くことで、伝えたかったこと。
それが最後に記されているので、引用させていただき今日は終わりにします。
本当の幸せとは何なのか。
その答えとなるヒントが、この最後の言葉に込められているような気がします。
そして、最後に。
今の僕がこの本を通じて、本当の本当に言いたかったこと。
長々といろいろ書いてきたけど、突き詰めれば、実はたったの一行なんだよなぁと思う。
「僕は妻を愛している。子供たちを愛している。だから、生きる。」
ただそれだけだ。